
卒業前に青春の集大成
高校生ら万感のライブ
高校3年生バンドによる「卒業ライブ」が2日、 美崎町のシ ティジャックで行われた。3バ ンドが出演し、島で過ごした掛 け替えのない青春の集大成を熱い演奏で披露した。 八重山高校3年の4人組√おやつが企画し、他の2組に呼び掛けて実現した。
会場のライブハウスは、同級生や家族、学校関係者らで満員。 ステージ前は立ち見で、すし詰め状態だった。
トップバッターは八重高の 「THE JESUS」。全員 ブルーハーツ好きという4人組が王道のポップやロックのナン バーで温めると、次は八商工の 軽音バンド「Raymar」。King Gnuのカバーなどで雰囲気を一変させた。
那覇で路上ライブもしているというボーカルのRayが熱いパフォーマ ンスで観客を圧倒した。
最後はいよいよ、この日メインのルートおやつが登場。ボーカルの知念百香さんが「島を出る前の最後のライブ。 楽しんでいってほしい」とあいさつし、1曲目はback numberの「高嶺の花子さん」。オリジナル 曲の「明日へ」「青い島」、三線のゲストを迎えた「島人の宝」、親世代が懐かしいLINDBERGの「今すぐkiss me」、「八重山高校校歌」のロックバージョンも飛び出し、 すべての曲を思いを込めて披露した。
卒業シーズンを間近に控え、 音楽好きな高校生たちもライブラッシュ。 THE JESUS は16日の主催イベント「八重風」でも出演5組で熱いパフォーマンスを展開し、八重山の風を吹かせていた。
進学や就職などでほとんどが島外に出る高校3年生。青春時代の宝物のような思い出を携え、島を旅立っていく。
2025年 (令和7年) 2月20日 (木曜日)
八重山毎日新聞