
陸自基地ネタに笑い誘う
せやろがいおじさん、石垣でライブ
お笑い芸人「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さん(37)の単独スタンドアップコメディライブが20日夜、石垣市美崎町のシティジャックであった。
榎森さんは奈良県出身で、沖縄本島在住。基地問題などの社会問題をユーモラスに鋭く斬るネット配信動画が人気で、ライブも全国各地で行っている。
石垣市出身の金城竜也さん(38)のコントグループ「サンパチマイク」も出演し、島の人は空気を読み過ぎてしまう、という話しをする中で、榎森さんが「市(石垣市)は空気を読まんといて。僕ネタ考える時、何回も苦しんで住民投票やる市のことを考えて、ちょっと空気読んでほしいこともある」と話し、会場を笑いに包んだ。
また、絶滅危惧種のカンムリワシの生態系への影響が懸念される場所に配備された駐屯がカンムリワシをシンボルマークにしていることについて「犠牲になったカンムリワシが地のシンボルマークって、焼き肉店の看板に焼かれた牛か」と笑いで考える機会を提供した。
榎森さんは「住民投票で考えることすら奪われてしまう逆風も強まる。大切なことは、声を上げやすい空気をつくる相手に対し理解を示すこと。声上げやすい空気を読んで、笑えない世の中になってないか」と投げ掛けた。
2025年 (令和7年) 4月22日 (火曜日)
八重山毎日新聞